日本研究プラットフォーム・ラボラトリー(Japan Studies Platform Laboratory : JSP)は、日本で展開されている先端的な研究に関心をもつ海外の教育研究機関と交流を深め、SFCと世界の日本研究機関との研究・教育のネットワークを形成するためのプラットフォームです。
このプラットフォームの活動の目的は、第一に世界の日本研究機関との研究・教育のネットワークのハブとしての機能を、SFCそして慶應義塾が発揮できるように努めることです。
しかし、「ハブとしての機能」を務めることが、単に海外の日本に関心がある方々に対して日本理解を深めてもらうためのハブとなる事を意味するのではありません。
JSPがおこなう日本の先端的な研究に関心を持つ様々な海外の研究教育機関との交流の目的は、「日本の素晴らしい研究成果」をつうじて日本に対する理解を深めてもらうことにはありません。JSPの目的は、その研究成果を海外に向けて「説明すること」にあります。
海外のみなさんに日本の枠の中に入ってきてもらって日本を理解してもらうのではなく、私たちが日本の枠を飛び出して日本を説明する、そうした発想が必要です。「説明する」ためには、その中身を他の言語で概念化して話をしなければなりません。JSPの活動は、日本という特殊と世界という普遍の間の往復をする活動、といってもいいかもしれません。
単に日本を理解してもらうのではなく日本を発信する。これが、JSPが掲げる「「新しい『日本研究』」という活動であり、そのための準備をするプラットフォームをJSPは提供しようとしています。