ドイツ語研究室を中心に、ドイツ、オーストリア、スイス等の大学と交流活動をおこなっています。SFCの学生を現地に派遣する形では、主なものに海外研修やフィールドワーク活動が挙げられます。このフィールドワークは同じ時期に受け入れもおこなっています。
毎年春季休業期間には、ドイツ州立ハレ大学から数名の学生をSFCキャンパスで受け入れ、ドイツ語履修者とさまざまなフィールドワーク活動をグループワークの形で遂行しています。その他にもボランティアや長期留学、現地企業でのインターンシップ等も盛んです。
また、共同プロジェクトとしては、毎学期開講されるドイツ州立ハレ大学との合同講義『言語教育実践論』、ハレ大学、ドレスデン工科大学両者とおこなっているタンデムプロジェクトが挙げられます。その他に、毎年数人のインターンをドイツ語研究室で受け入れています。主な業務はドイツ語授業の補佐、合同研究室運営等です。2009年度以降はハレ大学とのダブルディグリープログラム(修士)を締結し、大学院レベルでの交流も活発になりつつあります。
1)ドイツ語圏海外研修プログラム
毎年、夏季期間(8〜9月)および春季期間(2〜3月)にドイツ語圏でおこなわれるドイツ語コースに学生が参加している。平均それぞれ約15〜20名のドイツ語履修者がドイツ語圏に派遣されています。現地のコースは州立大学主催のコースを中心に、約40のコースが設けられており、それぞれのコースはすべてSFCドイツ語研究室スタッフにより認定されたものです(詳細はこちらへ)。参加者は各自、日誌およびフィールドワークを実施する義務があり、これまでの活動はデジタルデータとしてマッピングされています(詳細はこちらへ)。
2)ドイツ語圏フィールドワーク活動学生派遣プログラム
2006年度以降、毎年4〜5名のドイツ語履修者をフィールドワーク実施を目的として派遣しています。現地での調査対象者とのコンタクトやアンケート内容のチェック等を現地の学生とのペアワークあるいはグループワークとして進めています。対象者はインテンシブコース3を修了し、かつ海外研修に参加した経験のある者とし、自分でドイツ語を手段とした研究遂行ができることを目標とします(詳細はこちらへ)。
3)ドイツからのフィールドワーク活動学生受け入れプログラム
2006年度にドイツ州立ハレ大学の日本学専攻学部生を対象に、毎年4〜5名の学生をSFCに受け入れている。おもに2〜3月にかけて約1ヶ月間、それぞれの学生のフィールドワーク実施を、調査内容の確認からインタビュー等の実施まで、SFCのドイツ語履修者とのグループワークとして進めています。2006年度からの開催実績を有しています(詳細はこちらへ)。
4)ドイツ語圏からの留学生インターンシッププログラム
SFCのドイツ語研究室では、ドイツ語圏からの学生(学部生および大学院生)のインターンシップ活動を受け入れています。インターンシップ活動の期間は1学期間から1年間と様々です。おもな仕事内容は、インテンシブコースやスキルコース等の授業体験(教案作成、教材作成、授業参観、評価)、ドイツ語履修者との交流、教材作成参加等です。
5)修士ダブルディグリー交換協定(派遣)
2010年度より、政策・メディア研究科はドイツ州立ハレ大学とのダブルディグリー制度(修士)を締結しています。政策・メディア研究科の学生はハレ大学大学院修士課程にも同時に在籍し、最短2年間で両大学の修士号を取得することのできます。第1期生(政策・メディア研究科修士課程在籍)が2012年度に卒業予定です。
6)遠隔授業システムを使ったドイツ州立ハレ大学との共同授業
毎学期開講されている講義科目「言語教育実践論 (Online-Seminar)」は、ドイツ州立ハレ大学日本学専攻学科との共同実施科目です。遠隔授業システムを用いて実施されています。
7)ドイツ大学生(ハレ大学およびドレスデン工科大学)とSFC学生とのグループワーク形式授業活動「タンデム」(インテンシブコース3の授業内活動)
毎学期、ドイツ語インテンシブコース3期の授業に取り込む形で実施しています。遠隔授業システムを用いた全体ディスカッションとビデオチャットを用いたグループワークで進められています。ビデオチャットでは、日独2人あるいは3人で1組のペアをつくり、課題に取り組む協働学習を行います。内容は、自己紹介や相手へのインタビュー、日独それぞれの地域に関する調査のウェブサイト掲載等、多岐にわたるテーマを扱います。
8)ドイツの大学生(ハレ大学およびドレスデン工科大学)の学生とのペアワーク形式でおこなうフィールドワーク準備活動「タンデム・プラス」(スキルコース以上の履修者対象の授業枠以外の活動)
毎学期、インテンシブコース3期の履修を終えたレベル以上の学生に対して、授業の枠外でおこなっている。遠隔授業システムを用いた全体ディスカッションと2人1組のビデオチャットを用いたグループワークで進められています。学習目的は、フィールドワーク実施のための準備(アンケート調査内容およびインタビュー項目の作成、調査対象とのコンタクト作成等)を相互に行うことにあります。
9)ドイツ語圏での特別講義プロジェクト実施および現地大学との学術交流プログラム
ドイツ州立ハレ大学との学術交流プログラムとして、研究者の派遣や受け入れがおこなわれている。授業レベルでは、これまでに特別研究プロジェクトとして交通システムとツーリズムをテーマに、研究グループ1のリーダーである古谷知之とズザンネ・エルファーデング(当時総合政策学部講師)による特別研究プロジェクト実施、大江守之(総合政策学部教授)による特別集中講義等が行われました。
10)その他
全塾における塾派遣交換留学制度により、毎年数名の学部生および大学院生をドイツ語圏の大学に派遣しています(詳細はこちらへ)。